こんにちは。講師の日野です。
今回は、小学5年生の冬に塾に入ってから第一志望合格までを駆け抜けた、私の中学受験体験談をお話しします。
「成績が伸び悩んでいる」「モチベーションが続かない」
そんな悩みを抱える受験生や保護者の方々に、少しでも参考になれば幸いです。
こんにちは。講師の日野です。
今回は、小学5年生の冬に塾に入ってから第一志望合格までを駆け抜けた、私の中学受験体験談をお話しします。
「成績が伸び悩んでいる」「モチベーションが続かない」
そんな悩みを抱える受験生や保護者の方々に、少しでも参考になれば幸いです。
私が塾に入ったのは、小学5年生の冬。
入ってすぐに模試を受け、返ってきた結果の偏差値は42。偏差値の意味を知らなかった私は、ウキウキしながら母に見せました。
しかし、母から返ってきたのは「もっと頑張らないと合格は厳しいよ」という厳しい一言。
学校のテストではそこそこ成績が良かったこともあり、自分の学力を過信していた私は、大きなショックを受けました。
そして初めて、自分の第一志望の偏差値が60近くあること、自分が「普通」ではなく「かなり努力しないと届かない位置」にいることを自覚しました。
「頑張ろう」と思ったのも束の間、小学生の私は「友達と遊びたい」気持ちを断ち切れず、毎日塾に嫌々通う日々。
公園やゲーム、遊びに誘われれば断れず、勉強への集中力はほとんどありませんでした。
結果として、模試の成績は全く伸びず、「なんのために塾に通ってるの?」と自分でもわからなくなるほど。
今振り返れば、最初の3〜4ヶ月は勉強に“本気”になれていなかったと思います。
そんな私に転機が訪れたのは、小学6年の夏。
週6日、朝から夕方までの夏期講習です。
最初は体力的にも精神的にも本当にしんどかったですが、後半になると不思議と「塾に行くのが苦じゃない」と感じるように。
夏の終わりに受けた模試では、明らかに解ける問題が増え、偏差値も上がりました。
この結果により、ようやく「勉強すれば成果が出る」と実感することができ、自分の中で受験に向けたスイッチが入りました!
夏を境に、模試の成績は右肩上がりに。12月には都内3位、1月には都内2位という成績を取るまでに。明確な数字の成長は、自信に直結しました。
「自分にもできる」という手応えを感じ、お試し受験で合格した埼玉の中学では、初めて受験を“自分ごと”として実感するようになりました。
そして迎えた2月1日、第一志望校の入試。緊張とわずかな自信を持って母と一緒に会場へ。
試験内容はほとんど覚えていませんが、終えて戻ってきた私を見て、母は「絶対受かった」と思ったそうです。
2月3日、滑り止めの受験を終えた直後、母が言った「受かってたよ」という言葉に、嬉しさが一気にこみ上げてきて、涙が止まりませんでした。
人生で初めて「努力が実を結ぶ」という経験をした瞬間でした。
しかし、この合格は私ひとりの力ではありません。
毎晩遅くまで数学を教えてくれた祖母、ずっと励まし続けてくれた両親、寄り添ってくれた塾の先生方…
多くの支えがあってこそ乗り越えられた1年でした。
受験は、決して「才能」だけで勝てるものではありません。むしろ「どれだけ本気になれるか」「どこかで自分を変えられるか」が鍵になります。
このブログを読んでくださった皆さんが、自分の可能性を信じて、時には苦しみながらも前に進んでいけるよう、心から願っています。
そして、今の偏差値がどうであれ、必ず変われる瞬間が来ます。私がそうだったように。