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【高2からの受験勉強②】定期テスト対策は受験勉強になるのか
こんにちは。ビジョナリー学習塾の小川です。
「高2からの受験勉強」シリーズ、第2回です。
今回のテーマは定期テストと受験勉強の距離。高2の一年で、いちばん多くの時間が消えていく場所の話です。
📘 高2からの受験勉強 ② 📘
定期テストの勉強は、
受験勉強になっているか
その点数、3か月後に残っていますか🔥
・学校の定期テストには、「授業確認型」と「入試意識型」の二つがある
・入試意識型なら、徹底的に使い倒す
・そうでないなら、割り切って模試として使う
・判断基準はひとつ。3か月後に、同じ問題を解けるか
✅ 定期テストで8割。模試で偏差値52
こんな生徒がいます。
定期テストの世界史はいつも8割を超えている。英語もクラスで上位。学校の成績表を見る限り、順調に見えます。
ところが模試になると、偏差値が50台前半で止まる。
本人がいちばん困惑しています。サボっているわけではないからです。
テスト前はきちんと勉強しているし、結果も出ている。それなのに、外部の試験になると何も通用しない。
このとき、何が起きているのか。
定期テストの勉強が、受験勉強になっていないのです。
高2の一年間で、定期テスト対策に使う時間は決して少なくありません。
その時間が資産になるか、テストが終わった瞬間に消えるか。差はここで生まれます。
典型的なパターンを挙げます。
・テスト3日前から動き出す
・配られたプリントを丸暗記する
・教科書本文の和訳を覚える
・ノートの太字だけを追う
・テストが終わった瞬間、全部捨てる
心当たりがある人は多いと思います。
こうしたやり方でも、定期テストの点数自体は取れてしまいます。範囲が狭く、出題者が授業をした本人で、何が出るか予想もつくからです。
問題は、この方法で取った点数が、何も残さないことです。
3日で詰め込んだものは、3日で消えます。
プリントの丸暗記は、そのプリントの外に出た瞬間に使えなくなります。
ただし、ここで一つ押さえておきたいことがあります。
定期テストが受験につながるかどうかは、生徒の取り組み方だけで決まるわけではありません。
📝 学校のテストには、二つの型がある
そもそも、テストそのものの性質が、学校によってまったく違います。
私は以前、高校で世界史を教えていました。つまり、定期テストを作る側にいました。
作る側から見ると、テストの作り方には大きく二つの方向性があります。
・授業確認型……自分の授業で扱ったことを確認するためのテスト。授業でやった内容が、やったとおりに出る
・入試意識型……大学入試を分析し、どういう形式で問われるかを踏まえて作るテスト。実際に入試の過去問を使う先生もいる
進学校には、入試意識型の作り方をする先生がそれなりにいます。
この二つは、名前は同じ「定期テスト」ですが、生徒にとっての価値がまるで違います。
・ワークや配られたプリントをやり込めば高得点が取れる → 正直なところ、入試に直結する質ではない
・入試の過去問が出ている、暗記だけでは処理できない問題が入っている → 入試でも通用する内容
ただし、これを高2の段階で正確に判定するのは簡単ではありません。
迷ったときは、「これも入試に使えるものなんじゃないか」と考えておいてください。
良問を「学校のテストだから」と捨ててしまうほうが、損失がはるかに大きいからです。
📖 型が見えたら、扱い方を変える
もし自分の学校のテストが入試意識型なら、これは相当に恵まれています。
入試を分析した先生が、自分の学年の到達度に合わせて作った問題が、定期的に、無料で、しかも採点と解説つきで手に入るということです。
塾でお金を払って買っているのは、本質的にはこれと同じものです。
それを「学校のテストだから」となめてしまうのは、自分からチャンスを手放しているのと同じです。
失うものは点数だけではありません。
・自分の理解度を正確に測る機会。適当に流した点数からは、何がわかっていて何がわかっていないのかが読み取れない
・その分野を深く理解する機会。頭を使う問題と向き合った経験は、同じ分野の別の問題を解くときにも効いてくる
こういうテストは、範囲が決まっているぶん、入試より取り組みやすい。使い倒さない理由がありません。
一方で、指定された教材をこなせば取れてしまうタイプのテストもあります。
この場合は、進級のためのものと割り切ってしまって構いません。
このタイプで高得点を積み上げても、入試の得点には直結しません。そこに時間を注ぎ込むくらいなら、受験勉強を優先するほうが合理的です。及第点が取れていれば十分です。
ただし、ここは慎重に判断してください。
・指定校推薦や総合型選抜を考えているなら、評定はそのまま出願資格に関わる
・高2の秋に「自分は一般入試一本だ」と言い切れる人は、実際にはそれほど多くない
・評定を捨てる判断は、今しなければならないものではない
そのうえで、割り切ると決めたなら、面白い使い方があります。
先生の指定した教材を一切使わず、普段の受験勉強で培った力だけで解いてみる。
一種の模試として受けるわけです。
それで点数が取れるなら、あなたの受験勉強は本物になっています。取れないなら、まだ穴がある。
テスト勉強の時間を使わずに、自分の実力を測れます。
🌸 科目ごとに、取り組み方を変える
テストの型の話をしてきましたが、科目による違いもあります。
定期テストと入試の距離は、科目ごとにかなり違うからです。
・社会……ほぼそのまま受験勉強になる。テスト範囲は通史の一部そのもので、扱った時代はそのまま入試で問われる
・英語……単語と文法は受験の土台になるので、遠慮なく詰め込んでいい。一方、教科書本文の和訳の丸暗記は受験英語とほとんど関係がない
・現代文……いちばんギャップが大きい。学校は一度読んだ文章、入試は初見の文章。名前が同じだけの別競技
・数学……「ここをやっておけば大丈夫」と言われた問題だけを解くと、少し形を変えられた瞬間に手が止まる
社会は、定期テストをいちばん有効活用できる科目です。第1回で書いたとおりです。
現代文は要注意です。学校の現代文で点が取れているのに模試で取れない生徒は、毎年います。
数学で起きているのは、その問題の解き方を覚えただけで、解法を自分のものにしていない状態です。
これは数学に限った話ではありません。
指示された範囲を、指示されたとおりにこなして終わる。この状態にある限り、どの科目であっても受験にはつながりません。
判断に迷ったら、一つだけ基準があります。
3か月後に、同じ問題を解けるか。
解けないなら、その勉強は入試の日には残っていません。受験は高3の2月です。
🔥 環境を使い倒せる人が、結局いちばん伸びる
最後に、これがいちばん言いたいことです。
学校に対してネガティブな感情を持っている高校生は、けっこういます。授業が合わない、先生が信用できない、意味がないと感じている。
その感情自体を否定するつもりはありません。
ただ、だからといって学校のすべてに価値がないと結論づけてしまうのは、あまりにもったいないし、早すぎます。
伸びる生徒を見ていて思うのは、彼らが「今自分の周りにあるものを、どうやったら使い尽くせるか」を考えているということです。
・学校のテストが良問なら、徹底的に使う
・そうでないなら、模試として使う
・授業で扱った内容を、自分の通史の一周目にする
・わからないところは、先生を捕まえて聞く
塾も同じです。
うちに通っている生徒にも言っていますが、いかに講師を使い倒せるかで、得られるものはまったく変わります。
質問に来る生徒と来ない生徒では、同じ授業料を払っていても受け取っている量が違います。
環境は選べないことが多い。けれど、その環境から何を引き出すかは、自分で決められます。
その姿勢があるかどうかが、高2からの一年で、いちばん大きな差になります。
その勉強時間、
受験の日まで残りますか?
ビジョナリー学習塾では、定期テスト対策と受験勉強をどう配分するかから一緒に整理します。志望校や入試方式によって、その答えは一人ひとり変わるからです。
「定期テストは取れるのに模試で伸びない」「評定を取りにいくべきか迷っている」「高2の今、何から始めればいいかわからない」。そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
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